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私心なく働く人に部下は従う

金曜雑感

どもー代表の峯です。一週間なんてあっという間ですね。

3月に入りました。実は早々から嫌な予感が的中してしまいました。毎年3月は突然物事が動くので警戒はしていたのですが・・・この72時間、私は結構心折れてました。。。総じて順調に行っているように感じるときこそ、気を引き締め警戒する必要がありますね。

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さて、私が精神的に困ったときに開くバイブルがあります。素野福次郎という経営者をご存知でしょうか?、素野は、TDK(当時は東京電気化学工業)がまだ社員4人の頃(うちと同じ!)、今で言うところのベンチャー企業だった頃からのメンバーで一貫して営業を担当し、松下電器など大手企業に販路を開拓、さらに積極的に工場の海外展開などを進めTDKを世界最大の磁気テープメーカーに育て上げた中興の祖です。

私はちょっと縁あってTDKで働いていたことがあります。これは当時社内で聞いた事ですが「1年に7回ボーナスがあった年があった」「入社数年の宣伝担当に現金数千万渡して渡米させスティービーワンダーと直接交渉してCM出演を承諾させた」「NASAから月面着陸の記録用の磁気テープの依頼があった」などなど、真偽は定かではありませんが凄いエピソードをいくつも聞きました。

松下幸之助が経営の神様なら、素野福次郎は営業の神様と言われ、知る人ぞ知る存在です。

そんな素野が社長時代に成長の秘訣を聞かれ答えたのが「企業は人間道場」という言葉です。当時TDKは急拡大で、多数の中途採用が増えていたそうで、素野は社内の結束を固めるため、社員教育を徹底したそうです。私が居たときにも、とても面白い社員研修をしていました。新入社員数人でチームを作り、仮想の通貨で竹と工具を買い、図面を引き、竹とんぼを作り、最期はプレゼンを行い、教育担当に選んでもらうというものです。
資金も時間も限りがあります、どの竹を選ぶか?、どんな工具を使うか?、そもそもデザインは、羽の加工どうすればより高く飛ばせるのか?、プレゼンはどうすれば?、たかが竹とんぼですが、その中には、仕入れ、開発、加工、販売、マーケティングと企業経営に必要なエッセンスが詰まっています。少ないチームで効率よく仕上げねばなりません。
チーム内で自然と役割が決まり、リーダーシップを発揮する者、ひたすら羽の加工に没頭するもの、プレゼン資料を作るもの、他のチームよりよい素材を持ってくる者など、役割が決まってきます。最終的にはチームワークが良いところが勝ちます。

素野は「私心なく働く人に部下は従う」「能力、学歴は関係ない」など、たくさんの語録を残しました。これは「修破離」という冊子(非売品)にまとめられ全社員に配られたと言います。営業に必要な様々なエッセンスが詰まっていて、今でも朝礼などで参考にする人もいるとか、私が居た時、幸運にも1冊頂けました。今でも私の宝物です!
私も迷う事があります。そんな時はこの冊子をパラパラめくってヒントを探します。

さて、この守破離という言葉は元々は仏教用語のようですね。「修」は師匠の御業を習って覚える段階、「破」はその習った技を自分の技として使いこなす段階、「離」はさらに自分流の工夫を加え師匠の御業を超える段階です。日本古来の師弟制度に基づくプロフェッショナルを養成するためのステップと言われてます。

私はこの「守破離」を自社の教育方針に取り入れています。と言ってもまだ数人の会社です。体系化された教育プログラムがあるわけではありません。医療の世界は奥が深いどこまでも深化出来ます。ただヒポクラテスの時代から受け継がれている医術の師弟制度と相性が良いと考えています。

そして我々は医療者の端くれです。医療者のマインドを理解し医療の世界で仕事する者の挟持を身につけるには、守破離の考え方はとてもシンプルで理解しやすいのです。

私は素野の言う「私心なく働く人に部下は従う」という言葉を信じ、日々私心なく働き、医療の世界を良くしてこうと思っています。きっと私の後をスタッフはついてきてくれると信じています。そしていつの時か、私と同列に並び、さらに加速し、そして追い抜いていってくれる。そんな守破離のある会社を実現したいと思っています。