日本医師会の公式キャラ「日医くん」を見て気がついたこと

どもー峯です。本年もよろしくです!

さて、1月9日に日本医師会より「医師だけでなく、国民にもより身近で親しみのある団体として認知してもらう」という目的で、ゆるキャラ?が公開されました。1300点も応募があったそうです。私も応募すればよかった。

www.med.or.jp

キツネのような犬のような・・まぁ、それはいいんですが、見て、おや?、と思った点が首からステート(聴診器)かけてるところ。最近は聴診器を首から下げていると患者さんにぶつける危険がある、不衛生、偉そうに見える、など、いろいろ謎な理由で今は、ポケットにしまえと指導されていると聞きます。実際、臨床実習に進む際の試験であるOSCE(客観的臨床能力試験)で首から聴診器かけていると落とされるという話です。

翻って日医くん、公式キャラですが、いいんですかね?(^^ゞとは言え実際、白衣のポケットはパツンパツンで、しまう隙間は無いという不満の声もチラホラ・・・

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デザイナー視点で言うと、眼帯鏡や首から下げた聴診器というのは医師を象徴するアイコンなんですよね。これが無いと、ただの白衣着た人になってしまって、床屋さんなのか?、料理人なのか?、パット見で表現するのが非常に難しくなる。このキャラをデザインした人もきっと同じ気持ちではなかったのだろうか?

第2回 Digital Economy Council 定例会にて登壇させて頂きました!

どもー代表の峯です。4期始まって初のセミナー講演はレノボ様にお招きいただきICTによって社会的な課題解決を目指すDigital Economy Council(DEC)という協議会にて講演させていただきました。

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DECは、レノボ・ジャパン株式会社、リコージャパン株式会社、三谷商事株式会社、インテル株式会社をエグゼクティブメンバーとした協議会でテクノロジーと社会的課題のミスマッチを解消し、2020年までに日本国内企業・団体が世界最先端のICTの恩恵を享受し、活気ある働きやすい社会の実現に貢献することを目指した協議会です。

社会的課題と言えばやはり医療問題は外せません。また医師の働き方改革は私のライフワークとも言うべきテーマです。

今回は、ユニファイドコミュニケーションという切り口から、電話やチャットなど通信の融合の必要性、電話という同期型サービスが、医療の生産性を下げる一因となっている仮説の説明などを行いました。

また、メディラインを中心とした非同期コミュニケーションサービス群と、マイクロソフトが発表したばかりのハイブリッドクラウド「Azure Stack」、同サービスに対応したレノボの新サーバーブランド「Think Agile」について説明させていただきました。

今後Azureで開発したメディラインのようなオンラインサービスをオンプレミスサーバとして院内に配置できるようになります。患者さんの情報は外に出せないという病院内の事情を汲みつつ短期で構築できるクラウドの良さをいいとこ取りしたサービスです。

azure.microsoft.com

www3.lenovo.com

自分のプレゼンがどうオーディエンスに伝わったかを知る

どもー代表の峯です。お久しぶりです!、なんやかんやあって忙しくも充実した日々送ってました(^^ゞ

さて、先日、StarBurst Demo Day #3に登壇しました。Demo Dayというからには出来上がったプロダクトをデモするものだと思ったら、他の登壇者さんはデモしてなくて、それでもよかったのか!と若干、焦っていたのはナイショです。

結果的にはNoTitleでした。どうやって儲けるか?という視点はあえて抑え気味にしていましたので、投資家の皆様には、あまり魅力的には映らなかったかもしれません。今回のデモに挑んだもう一つの狙いは、危機的な皆保険制度をどう救うか?、そのために必要な効率化という視点について説明したかったのです。残念ながらうまく伝わらなかった面も多々あり、これは私のプレゼンテクニック不足かもしれません。その点は率直に改善していければと思います。

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今回メディアが、まとめてくださいましたので紹介します。第三者の視点から、私のプレゼンが、どうオーディエンスに伝わったのか?、非常に興味深く拝見しました。これはなかなかわからないことなので、大変貴重であると同時に振り返りになりました。ありがとうございます。

シェアメディカルのCEO、峯氏のプレゼンは衝撃的なものだった。

ITリテラシーが高くない医療従事者でも簡単に扱える医療従事者向けコミュニケーションツール、(医療版LINEと呼ばれる)「メディライン」やNewsPicksで850pickを越える注目度を集めた医療版Uberとなる、スマート往診システムの開発・提供を行なう同社。

過去より数度非公開な場でシェアメディカルのプレゼンを見たことがあるものの、このDemo Dayでのプレゼンはその何れとも違う内容について語っていた。「今日は医療制度の崩壊をお伝えしにきました」と峯氏が語ったように、日本の医療制度の崩壊についてサービス紹介より多くの時間をかけ厚労省のデータを元に、丁寧にピッチを行っていた。

シェアメディカルはこうした日本の医療制度崩壊の先にどうやって業務効率化を実現しながら、潜在医療従事者層を医療に携わってもらうことができるか、そしてそれをサスティナブルな形で提供できるか、という課題について真正面から取り組んでいるスタートアップであり、まさに弊社で表現するところのHardTechと言うべき領域であろう。

余談だが、この課題感の共有は多くの共感を呼び、その後の懇親会でも医療制度の話をしている場面を何度も目にした。

protostar-media.co

個人的には失敗したかな?と思っていましたが、刺さる方には刺さっていたようです。Health Techを具現化するためには、多くのムーブメントが必要です。そのために必要な情報発信を今後も続けていければと思う次第です。

 

医療版UBER秘話〜夜空に空車のタクシーが来ること祈ったことありますか?〜

代表の峯です。日経産業新聞、日経デジタルヘルス他、TechCrunch、CNETなど多くのメディアに“医療版UBER”の記事が掲載されました。また比較的辛口なコメントも多いNEWS PICKSでも好意的コメントが寄せられ、潜在需要はかなり大きいと感じています。社会にコミットした以上、やり遂げる覚悟です。

さて、うちには2人子供が居ます。今は立派に大きくなったもんですが、今でこそ部活に恋に忙しいリア充男子の次男くんも、1歳の頃、深夜、熱性痙攣起こした時は、死んじゃうんじゃないかと真剣に思ったものです。
また、我慢強かった長男くんも、幼稚園の頃は親に迷惑かけまいとしたのか調子悪いのに運動会で頑張りすぎて肺炎併発して入院した事ありました。昨年亡くした父も、酔って家の中で転倒したのが長期入院きっかけでした・・・

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都心の夜間や休日の医療空白はもはや医療過疎と変わりません。救急病院だってある、でも行けなんです!、深夜の住宅街にタクシーはなかなかいません。兄弟いればどちらか残して行くわけにも行きません・・それでも、とにかく大通りに出て通りかかるタクシーに全て手を上げ、賃走表示に何度も絶望し、空車のタクシーが来ることを夜空にひたすら祈った事もあります・・・

私はもう嫌なのです!

ただただ、何も出来ず、不安とともに子供の手を握りながら夜明けを待つだけの、そういう辛い思いをする親は私達の世代で終わりにしましょう!

メディラインをサービスして、つながった菊池先生そして、先生が行っているFastDoctorという夜間往診というモデル。これこそ、あの時知っていれば、私はどんなに救われたことでしょう。だから私は私と会社が持つ技術とノウハウで、この往診という古くて新しい医療を再発明する。どうしていいか絶望する若い親御さんや途方に暮れる高齢者のご家族を笑顔にしたい。医療とはそういうものだと信じたいのです。

もちろんまだまだ解決しないといけない問題はあります。安心安全を最優先として開発を続けていければと思います。

newspicks.com

techon.nikkeibp.co.jp

jp.techcrunch.com

japan.cnet.com

ascii.jp

thebridge.jp

www.innervision.co.jp

japan.cnet.com

会社以外のつながりを持つことの大切さ

どもー代表の峯です。世は連休ですね!私も昔は、何それ?美味しいの?と言わんばかりに働いてましたが、経営者は自分の意志で休めるのですから、しっかり休むべきです。
休むと言っても渋滞乗り越えて激混みの行楽地に行ったり、流行ってるからと、なんちゃフェスに行って無駄金使うのはもったいないです。では何をするか?、自分に時間を使うのです!仕事以外に時間を使えるなんて、なんて贅沢なんでしょう!これこそ至福の喜びです(^^ゞ

さて、皆様は仕事以外に自分の居場所を持ってますでしょか?、まぁ会社と家庭(プライベート)の2つはあるかと思います。何をプライマリにするかは人それぞれですが、セカンダリとして自分の居場所を複数築いておいたほうが良いと思っています。

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 それは趣味であったり地域であったり、様々な場所で仕事や家庭と異なる世界の中の自分を持つことです。ちなみに私は子供が入隊した事をきっかけにボーイスカウト活動をやってます。元々アウトドア大好きですし、現在は趣味だったカメラを活かして記録係として、キャンプなど様々な活動を記録していっています。

f:id:sharemedical:20170504104857j:plainまぁボランティアなので、純粋に自分も楽しんでますし、子どもたちの成長を見るのも新しい発見あって楽しいです。

ちなみに弊社CCOの五百川は、友人と一緒に期間限定でCafeを開いていろいろ研究しているとのこと。

人と繋がれる場を作りたいという想いがあるようです。コミュニケーションこそが次に繋がる原動力です。「つなぐ」を社是とするうちらしいモチベーションですね。

弊社は副業でもなんでもOKなんで、興味のある個人活動はどんどんやってもらっていいです。

結局のところ、本業(プライマリ)と関係のない所で自分が活動できる拠点(セカンダリ)を持つ事で得られた知見というのは、結果的に本業に帰ってくるというのが私の持論です。
それは自分だけでなくそこで関わった様々な人脈もそうですし、情報やノウハウもそうです。そして、先の見えない現代においてセカンダリを持たずプライマリだけ一本の危険性は計り知れません。
よくあるじゃないですか、何十年と勤めた会社を定年したら、やることが無くなってしまった・・という話。仕事だけやってた人が家庭内や地域内で居場所を失う。いい意味で刺激が失われるので、意欲の低下は認知症の危険性も高まるでしょう。

プライマリとセカンダリは人生のステージによってかわります。なるべく多くの活動の場を持つこと、これは現代においては必須なことではないかと思うのです。

ログの先にいる命をつなぐ医療者と医療を求める患者

どもー代表の峯です。今週はちょっとうれしいことがありました。

ひとつはメディラインが売れ始めてきたこと。今までは、無償のトライアルどまりだったのが、ここに来て、有償契約へのコンバージョンが確実に増え始めています。今までは私の友人などを通じて広がっていましたが、ここにきて五百川が頑張って広報やってる成果もあり、メディア露出による獲得が増えてきている印象です。

直近で言えば、LINQUAという医療サイトにメディラインを愛用していただいているドクターとの対談が載りました。いずれにしても認知され、求められつつあると確かな手応えを感じます。

linqua.jp

5月からはいよいよ、メディラインも弊社の製品ナンバーがが与えられ、先行プレビュー版から、正式商品としてリリースされます。すでに50以上の医療施設に導入いただき、医科大からクリニックまで多くの施設で稼働しています。

利用者の急増もあり少なからずトラブルも経験しました。メディラインの特徴は日中よりも夕方から夜間にかけての利用が急増する点です。きっと患者の急変や緊急往診依頼などホットラインとして利用されているのでしょう。

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私は監視ツール上で徐々に上昇する数値に固唾をのみながら考えます。これがゲームとかなら利用が伸びることは嬉しいでしょう。でも、メディラインは違うのです。この数値の先に今も命をつなごうと必死の医療者が居て、そして医療を求める患者さんが居るのです。素直には喜べません。ですが日夜奔走する医療者に感謝しつつ、彼らを支えるインフラとして私の果たすべき役割ははっきりしています。私は時々スタッフやお会いするお客様にこう申し上げることがあります。

「メディラインが急に失われれば、最悪患者さんが亡くなるかもしれないのです」

我々の扱っている製品はたんなるチャットツールではありません。命と命を"つなぐ"大切なホットラインなのです。それを提供し続けることが弊社の誇りであり責任だと考えます。 

リスクを負っているのは経営者だけではない

どもー代表の峯です。今週は、いろいろトラブル続きで平均睡眠時間3時間でした。でも意外と頑張れるなぁフフ、私もまだまだ若いぜ!と思っていたら、五百川から、早く帰って休んで下さい!と怒られました。
部下から業務命令が来るのも弊社の日常です。(^^ゞ

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ザイルバディというのをご存知でしょうか?エベレストなど難攻不落な山に登るのに通常一人では行きません。バディと共にアタックします。そしてバディは一本のザイル(最近はクライミングロープと言うらしい)で結ばれます。ほんとうの意味での命綱。もし、ザイルが切れたら谷底に落ちるわけです。

さて、経営においては、経営者は常にリスクを取っています。借り入れをすれば連帯保証は経営者です。日本は失敗した者には非情な社会です。会社経営に失敗すれば、ある意味、社会的な死と隣り合わせと言っていいでしょう。ではなんでそんなリスクある経営者をするのか?

そこに山があるからです。

山の種類は様々です。解決すべき社会的課題かもしれない、単に名声を得たいだけかもしれない。ではその山に登る意思は経営者だけのものなのか?、もしザイルが切れたら落ちるのは経営者だけなのか?、共に登るバディは単に従っているだけなのか?。

そんなことはありませんよね。仮に経営者が倒れればスタートアップの事業継続リスクは高まります。結果としてスタッフは職を失う可能性もあるのです。そうリスクを負っているのは実は経営者だけではなくスタッフも同じなのです。

そして、その山の頂の素晴らしい絶景を見たいのは経営者だけではありません。共に苦労してきたスタッフも同じなのです。だからこそ、何があるかわからないスタートアップに事業の可能性と経営者の理念を信じて飛び込んできてくれるのです。

優秀なスタッフはそれこそ命綱で結ばれリスクを共にするバディです。そのリスク意識を共有出来たとき、本当のバディとなれます。だからこそ、経営者は自分の弱さ、脆さ、会社の状況を晒しても、それを理解し補うバディが居れば、どんな難攻不落な経営課題だって乗り越えられる、その先の頂きを目指して、歩みを進められる。私は、そんな風に思うのです。

一般的に経営者は孤独です。誰より事業を愛し馬車馬のように働きます。そんな経営者を気遣ってくれるスタッフに感謝しましょう。そしてその時々の言葉には素直に従いましょう。